肥満について
最近、日本でも食生活の欧米化や運動不足から肥満の人が急激に増えています。成人男性の約3人に1人、女性の約5人に1人は肥満であると言われ、全体で3000万人以上に及びます。肥満になると、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が重なって発症しやすく、それぞれの程度は軽くても急激に動脈硬化が進みます。そして最終的には心筋梗塞、脳卒中などの血管の病気が起りやすくなります。
体内の脂肪量を正確に測定することは難しいため、BMIが代用されています。BMIとは、Body Mass Indexの略です。
理想体重は、BMI22です。BMI25以上で肥満と判定されます。
あなたの身長・体重を入力しましょう。
あなたのBMIは、です。あなたの標準体重は、kgです。
メタボリックシンドロームとは
腹部内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。
内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです。しかも、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急速に進行します。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満を水面下の大きな氷とした1つの氷山から、水面上に高血糖、高血圧、脂質異常のそれぞれの山が出ているようなもの!氷山全体を小さくすることが肝心です。
日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は、動脈硬化が要因となる病気です。メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧症、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。
メタボリックシンドロームによって引き起こされる病気の発症の危険性は、危険因子の数と大きくかかわっており、危険因子の数が多くなるほど危険度は高まります。例えば心臓病の場合、危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つもっている場合は5.1倍、2つもっている場合は5.8倍、3~4個もっている場合では危険度は急激に上昇し、なんと35.8倍にもなります。
メタボリックシンドロームの予防・改善には
1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ
メタボリックシンドロームを予防・改善するためには、生活習慣を改善して、内臓脂肪を減らすこと。運動習慣をもち、食生活を改善し、禁煙を始めましょう。すでに治療が必要な方は、医師の指導により、薬が必要となることもあります。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、たまりやすく減りやすいという特徴があります。メタボリックシンドロームのベースとなっている内臓脂肪は、ためる原因となっている食べ過ぎや運動不足などの不健康な生活習慣を改善することで減らせます。今日から内臓脂肪をためない生活習慣を心掛けましょう。